大腸カメラ（下部消化管内視鏡）検査とは
大腸カメラ（下部消化管内視鏡）検査は、主に大腸内（直腸から盲腸までの器官）の病変（潰瘍・腫瘍・ポリープ など）の有無を調べるために行う検査です。
大腸内視鏡も上部消化管内視鏡と同じように先端にCCDカメラを装着している機器で、検査時は肛門から挿入していきます。
こんなな症状がある方は大腸カメラ（下部消化管内視鏡）検査をお勧めします（例）
- 血便が出ている方
- 便秘や下痢など便通の異常がある方
- 腹痛・腹部膨満感がある方
- 貧血を指摘されている方
- 顔色が悪いと言われる方
- 急激な体重の減少のある方
- 便潜血反応で「陽性」と出た方
- 大腸ポリープや大腸がんを治療した経験のある方 など
大腸カメラ（下部消化管内視鏡）検査で発見可能な病気
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 大腸憩室症
- 虚血性腸炎 など
検査内容について
大腸カメラ（大腸内視鏡）検査では、まず大腸内をきれいにする必要があります。
そのため事前に下剤を服用し、腸の中の内容物をできるだけ取り除くようにします。これらの前準備を行ってから検査となります。
大腸自体は曲がりくねった構造になっていて、肛門から逆向きに胃カメラを挿入していきます。
そのため検査中に腹痛やお腹のハリを訴える被検者の方が多いです。
当クリニックでは検査直前に鎮静剤を投与して苦痛をできるだけ軽減することも行っています。ご希望の方は、お問い合わせください。
検査時は、超小型CCDカメラが撮影している大腸内部（直腸・S状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸・盲腸）の映像を医師が観察し、大腸の粘膜に炎症や潰瘍、ポリープや悪性腫瘍の有無を確認します。
また医師が必要と判断した場合には、内視鏡で組織を採取し、病理検査も行います。
個人差はありますが、検査時間は観察のみであれば10~15分程度です。
大腸カメラ（下部消化管内視鏡）検査を受ける際の注意点
検査日前日以降の注意点は以下の通りです。
検査前日
- ひじき、わかめ、こんにゃく、きのこ類など繊維質の多い食品やイチゴやキウイなど種子の多い食品は検査2日前から控えてください。
- 夕食は午後8時頃までに消化の良いものを軽めに摂り、早めの就寝を心がけてください。
検査当日
- 検査が終わるまで食事はしないでください（水は可です。服薬は指示に従ってください）。
- タバコは吸わないでください。
- 麻酔を使用する予定の方は自動車・バイク・自転車などをご自分で運転してのご来院は控えてください。
大腸カメラ（下部消化管内視鏡）検査時の流れ
検査の前日もしくは当日は大腸内部をきれいにしなくてはならないので下剤を2リットルほど飲みます。
その後、腸の中の内容物を排除された後に大腸内視鏡検査は開始されます。同検査の流れは次の通りです。
- 1. 検査前に注射と鎮静剤を投与
- 腸の動きを止める薬を注射します。ご希望の方には鎮静剤を投与します。
- 2. 検査開始
- 左側を下にしてベッドに横になり肛門から内視鏡を挿入していきます。途中、体位変換を行います。
- 3. 腸内を観察
- モニタに映る大腸の内部を隅々まで観察します。
生検のための採取や腫瘍切除などの治療を行うこともあります。 - 4. 検査終了
- 観察を終えたら検査は終了です。
検査時間は10~15分ほどです。
検査後の注意点について
検査終了後の注意点は以下の通りです。検査前に事前にご確認をお願いいたします。
- 通常の場合は、飲食は1時間後から可能です。
- 検査当日のお風呂はシャワー程度にし、車等の運転や運動はお控えください。
- 検査終了後、気になる症状がある場合はすぐにクリニックにご連絡ください。
