CT検査とは

CT検査のイメージ画像

CT(Computed Tomography)検査とはコンピュータ断層撮影検査のことで、X線撮影と同様にX線を用いて、コンピュータ処理によって人体の輪切りの画像を作っていきます。
検査時は被検者(患者様)が寝台に寝て筒状の機器に入ります。
その筒の中に入っている間にX線が様々な方向から被検者の体を撮影していきます。
それによって得られたデータが装置内のコンピュータで画像処理が行われることで、身体の断層画像がみられるようになるのです。
CT検査は通常のレントゲン撮影では解りにくい頭部・胸部・腹部などの内臓を調べる際に有用な検査です。
体の中を観察しやすくするため、造影剤を使った検査をする場合があります。

CT検査を受けられる方へ

  • 妊娠中、あるいは妊娠の可能性がある方は検査が受けられません。該当する方は必ず診察時もしくは検査前に申し出てください。
  • 体内に埋め込み型除細動器(ICD)を装着している方につきましては、部位によっては検査をお断りさせていただく場合があります。
  • 腹部CT検査および造影CT検査を受けられる方は、検査の4時間前から食事を取らないようにお願いいたします。
  • 検査前(2時間前)はできるだけ排尿しないでください。
  • 検査当日は、予約時間の1時間前まで水またはお茶であれば飲んでも構いません。
  • 薬は医師の指示がない限り服用して構いません。
  • インスリンポンプや持続グルコース測定器は磁気の影響を受ける可能性があります。検査前に必ず取り外しをお願いいたします。
  • 造影剤投与によりアレルギー症状が生じることがあります。
  • 特に気管支喘息がある方、過去に造影剤アレルギー症状を起こしたことがある方は造影剤によるアレルギーを発症する可能性が高いので、診察時に必ず申し出ください。
  • その他検査について疑問な点がありましたら検査の際、担当技師へお気軽に質問してください。

CT検査の流れ

1. 検査台に仰向けで寝ます
撮影部位によっては両手を頭の上にした体制で検査をします。
頭・胸・腹部の検査を受けられる方で衣類に金具が有る場合は事前に検査着に着替えて頂きます。
2. 検査台が上がりトンネルへ入っていきます
トンネルは直径70cm・奥行60cm位です。狭い所が苦手な方でも安心して検査を受けることができます。
3. 撮影開始
撮影が始まると装置内を機械が回転するので少し音がします。
胸・腹部を撮影する場合は息を止める合図が入ります。
4. 造影剤を使う検査の場合
造影剤を使う場合は検査の途中で注射をします。
造影剤が体に入ると一時的に体が熱くなりますが、すぐに元に戻りますので特に心配は要りません。
ごくまれに気持ち悪くなる方や、体がかゆくなる方がいらっしゃいますが、そのような場合は早めにスタッフに声を掛けてください。
5. 検査終了
撮影が終わりましたらスタッフが検査台を下げます。
下がりきったら降りて頂き検査終了です。
6. 検査時間
検査時間は検査目的によって異なりますが頭の検査で約2~3分、体の撮影で約7~8分、造影剤を使う検査で約10~15分です。